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- 乳がんについて
Q.乳がんとはどのような病気か、改めて教えていただけますか?
乳がんは、乳房にある「乳腺」というところにできる悪性腫瘍です。
乳房は、そのほとんどが乳腺(母乳を作るためのもの)で出来ており、乳がんは乳腺の中の「乳管がん」が9割以上を占めています。他にもいくつか種類はありますが、あまり多くありません。
また、乳がんの約半数は乳房の上部のワキ側にできるものが多く、範囲としてはワキの下も含まれることから、リンパが腫れている状態でも「乳がんかも?」と心配になる方は多くおられるのです。
Q.乳がんは、どのような症状が現れますか?
乳がんは、早期の段階では初期症状がほとんどありません。ただ、乳房に「しこり」がある場合には、乳がんの可能性があります。しこりは良性であることがほとんどと言われていますが、自己判断は危険です。
なお、他には乳頭や乳輪の湿疹やただれ、乳頭から血が混じったような分泌液が出る、乳頭がエクボのようにヘコむなどの症状も見られます。まずは、少しでも異変を感じた場合には受診をして、専門医に診断してもらうようにすることをおすすめします。
Q.乳がんに似たような疾患はありますか?
乳房に関する症状や良性の乳腺疾患には、「乳房痛」や「のう胞」、「線維腺腫」、「乳腺症」、「乳腺炎」など様々なものがあります。
特に乳房痛は、女性の70%以上の方が一生に一度は体験すると言われていますが、乳がんの症状としては稀であるため、あまり心配する必要はありません。ですが、日常生活を送る上で急に乳房が痛み出したりすると驚くこともあり、不安になることもあります。
そんな時は、自己判断することなく乳腺外科を受診するようにしましょう。
Q.乳がんのセルフチェックのコツはありますか?
そうですね。まずは、お風呂に入る前に自分の体をチェックする習慣を作りましょう。自分で触ってみたり、いつもと違うところがないかに気付けるかどうかで、乳がんの早期発見につながるケースは多々あります。
ただし、「毎日チェックしなければ!」と思うと気持ち的にしんどくなってしまうため、気楽にやってくださいね。
なお、きっちりやりたいという人は、“生理が終わったタイミング”をおすすめしています。最近では自分でしこりや異変を見つけて受診する人も多いです。乳がんは、自分で見つけられるガンなのです。